剣形:平造り、庵の棟は低い。寸が延びて身幅広く、ふくらが豊かに付く。
鍛肌:地肌は小杢目が緻密に詰んで処々杢目を交え、青く冴え美麗な地鉄。
刃紋:総体に小沸本位となり、直ぐ調子短く焼きだして互の目を三つ、四つと連ねて、ここに互の目の足が入る。上部は腰の開いた互の目が複式となりふくらまで連なる。
中心:生ぶ。鑢目は切り。茎尻は刃上がりの栗尻が張る。目釘孔壱個。棟肉は平。佩表の目釘孔下中央には『淡州住成丘義平』の銘がある。裏の棟寄り上方から『天保九年八月吉日』の年紀がある。
帽子:ふくら上部で背の高い互の目を焼いて直ぐ調となり大丸に返る。
義平は、横山祐平初代の二男である祐永の門下、二代目祐平(成丘長次郎)の子と伝えられる。新々刀期の正備前伝に属する刀工として知られ、別名『骨切り義平』という。本作は身幅広く寸が延びた勇壮な姿をしている。地鉄は小杢目が良く詰んで青く冴え、小沸本位の明るい互の目を元から先まで整然と焼き入れをしており、秀でた技量であることをあらわしている。新々刀期の正系備前伝を踏襲する淡路の刀工であり、天保九年の年紀があることも好ましい。
時代朧銀はばき、白鞘入り。