A72556(W2768) 脇指 銘 廣信 附)黒石目地塗鞘尾張拵 保存刀剣
新刀 江戸時代初期(寛永頃/約380年前) 山城
刃長39.8cm 反り0.9cm 元幅33.3mm 元重5.9mm
剣形:平造、庵棟。元の身幅広く、ふくら張り、寸の延びた脇指。やや深めに反りが付き、威風堂々とした姿をしている。(刀身拡大写真
地鉄:板目肌に杢目交え、総体に肌立ち、地沸が微塵に付いて太い地景かかる。
刃紋:表裏の刃文が揃い、出入りのある大互の目は小沸が良く付いて砂流し、金線かかり、一部は島を焼いて跳び焼となる。刃中な匂い充満し、互の目の足、葉が浮かぶ。闊達な働きを魅せる。
帽子:やや乱れ込んで小丸となりやや深く返る。
茎:生ぶ。鑢目は切。茎尻は入山形。目釘孔壱個。佩表に大振りの二字銘「廣信」とある。
廣信は本国山城で初代は寛永年紀の作刀がある。「洛陽住藤原廣信於紀州」の遺作もあることから紀州での作刀もあることが分かる。二代は大和守、三代は河内守を受領し、享保頃の四代まで続いた。この脇指は桃山時代の雄壮たる体躯を呈して、地刃ともに頗る健全にして出来が良い。
附帯の黒石目地塗尾張拵は白鮫着納戸色諸捻り巻柄、《縁頭》波に千鳥図 赤銅高彫金色絵、金玉象嵌 《目貫》河骨図 赤銅容彫、金うっとり色絵 《鍔》十字木瓜形 鉄地、打返耳、水玉小透、片櫃鉛埋 《小柄》 桐に鳳凰図 山銅地 高彫 金色絵 小刀 銘 寿命。
時代はばき《二重上貝金着せ、下貝赤銅波図金玉象嵌》、白鞘入。