| F12588_G74443 大小一腰 銘 伯耆守藤原信高 |
刀:特別保存刀剣 脇指:保存刀剣 |
| 新刀 江戸前期(延宝頃・約335年前) 尾張 大:刃長70.3cm 反り1.2cm 元幅30.7mm 先幅19.0mm 元重7.8mm(大刀・刀身拡大図) 小:刃長52.3cm 反り1.6cm 元幅33.6mm 先幅21.7mm 元重7.2mm(脇指・刀身拡大図) |
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| 河村三之丞信高は寛永九年に生まれ、初銘を「信照」。寛文五年三月五日三十四歳のときに伯耆守を受領して信高を名乗った。同年五月に尾張二代藩主徳川光友の命により尾張徳川家のお抱え鍛冶に任じられ扶持十人分を受けた。宝永四年八月二十日享年七十六歳没。寛文から延宝年間は刀剣の需要が多く、特に武芸の盛んな尾張国では頑丈な造形のものが求められ。同藩の剣術指南役である柳生連也斉厳包の佩刀を鍛えた信高の刀は質実剛健を旨としながらもその豪壮な作りこみと大業物としての名声を世に知らしめた。表題の大小一腰は鉄が青黒く清んで、地沸が一面に付き、鍛肌は太い地景が湧きだした独特のもの。大刀は元身幅広く寸が延びて鎬筋が凛と立ち重ね厚く、平肉の付いた体躯に反りやや浅めにつき中切先となるなど所詮寛文から延宝頃の姿をしており、鍛肌は板目肌基調に刃寄りに柾目に流れ地沸がよく付いて、鍛肌に呼応して直刃基調にほつれる刃がある。刃中は互の目交え太い互の目の沸足が頻繁に刃先に向かって伸びる。刃中は匂白く深く澄んで明るい。帽子は直のまま中丸に返りを深く焼き下げる。脇指は元幅が殊のほか広く刃棟区ともに深く、反りが強く付いた勇壮たるもので平肉を若干削いだ感がある。鍛肌は板目を基調としながら大杢目が連なるところがあり則重肌を彷彿させる。需要最盛期の寛文から延宝期の尾張刀工の優秀ぶりを示す優品で尚武の誉れ高き大小一腰。 大小共に金着せ二重はばき(下貝赤銅・上貝金着せ)、白鞘入り。 |
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