| G20908(W3275) 脇差 銘 上州住守重 附)唐堅木彫能楽図合口拵 |
保存刀剣 |
| 末古刀 室町時代末期 (天正/1573年頃) 上野 刃長31.6cm 反り0.4cm 元幅32.2mm 元厚6.6mm |
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| 剣形:鎬造り、庵棟、寸が延びて身幅広く、フクラが張って先の身幅広く、やや先反りが付き、茎にも反りがあり、重ねの厚い造り込み。表には棒樋、裏には護摩箸の彫り物がある。(刀身拡大写真) 鍛肌:板目肌に大杢目を交え、刃寄りに流れ柾交じり総体肌目が目立ち地に白ける映りが立つ。古調でよく練れた地鉄を呈する。 刃紋:小沸のよく付いた互の目に小のたれを交え尖り刃もあり匂い口やや深く、互の目の足がよく入り刃中には沸匂よく働き、砂流しがしきりとかかる。 帽子:表は湾れて突き上げて小丸となり返りが深く焼き下げる。裏は乱れこんで先小丸となり同じく返りが深い。 中心:茎生ぶ、刃上がり栗尻型。茎孔弐個、鑢目は浅い勝手下がり。佩表に大振りの五字銘「上州住守重」がある。 室町時代末期の上野の地は、甲斐の武田、越後の上杉そして関東の北条に囲まれた戦国武将たちの抗争の場であった。守重は徳次朗(とくじら)に居を構え(現在の宇都宮の西北に位置し、今市市に隣接)江戸日本橋より日光街道十八番目の宿である。徳次郎派の始祖は守勝でこの守重は門人とされる。作柄は鍛え大板目で、地に白け映りが立ち、刃文は沸勝ちの互の目で尖り刃、総体美濃伝に末相州の作風を加味した感がある。この大振りで且つ幅広の平造りの姿は室町時代末期から桃山時代にかけて頻繁に製作され、表記では脇指とさせていただいたが、実際のところ寸延びの短刀であろう。打刀を補完する上で需要が多かったと思われる。附帯の堅木彫刻合口拵は鞘には老木の松がぐるりと廻いており木肌が美しく、栗型は幹が彫り上げているのも面白い。柄に目をやると能楽図が大きく手彫りされている。野趣溢れる戦国期の刀身と相俟って、江戸時代後期に製作されたであろう外装は洒落ており貴珍な一口である。内の刀身は非常に珍しいもので、古雅な感がある。山銅二重はばき、白鞘付属。 |
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