G42507(T1293) 短刀 銘 兼福 附)銀魚子文総金具堅木柄朱梨子地鞘小さ刀拵 保存刀剣
古刀 室町時代後期(天文頃/約480年前) 美濃
刃長29.5cm 反り0.4cm 元幅24.3mm 元重5.3mm
剣形:平造り、庵棟。身幅尋常に、反りやや浅めに付いて寸延びた姿。表裏に掻き流しの棒樋の彫り物がある。(刀身拡大写真
鍛肌:地鉄板目に流れを交え、総体によく詰んだ密な鍛え肌をしている。
刃紋:互の目乱れ、尖り刃、頭の丸く、腰のくびれた刃などを交え、焼刃高く、出入りに富んだ闊達な刃文を焼き、乱れの頭には砂流しがかかる。総体に小沸出来で刃縁明るく冴える。
中心:生ぶ。茎尻は刃上がりの剣形。茎孔弐個、鑢目大筋違。履表に二字銘で「兼福」(かねとみ)と銘がある。
帽子:乱れ込んで地蔵帽子となり棟に深く焼下げる。
九寸七分強と長さのある大振りで反りが浅めについた短刀。兼福はその寸延びた姿と古雅な銘、作柄から時代天文頃の作と思われる。同じく”かねとみ”と縁起のよい名は「兼寶」、「兼富」など古来より好まれたのであろう。希有な銘でもある。唐木の堅木、鉄刀木柄に筒金を赤銅地の瑞雲に砂。銀地の魚子地で縁頭、鐺を同作として、栗形は鉄地の宝珠、分銅に小槌、さぐりには銀地で龍を配する。鍔は鉄地に時鳥を金銀で顕わす。鉄地の二所物は鶴、団扇に鼠図を金銀象嵌。内外ともに見事に調和した御目出度物であり代々珍重された好品である。履表中頃に鍛割が見受けられる。
時代銅はばき、白鞘付属