G45577(S8110) 刀 銘 濃州関住兼道作之 昭和甲寅年二月吉祥日 | 第十回新作名刀展入選作品 | 650,000円 |
現代刀 昭和四十九年(1974) 美濃 刃長73.0cm 反り1.8cm 元幅33.2mm 元厚8.4mm 先幅23.1mm |
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剣形:鎬造り、庵棟、身幅広く、重ね厚く、鎬筋更に高く、平肉ついた、どっぷりと重量のある打刀で腰で深く反って中峰伸びる。(刀身詳細写真) 鍛肌:小板目肌よく詰み強く冴え、鎬地は柾目心があり、地沸ついてちりちりと細かな地景かかり、地刃ともに明るい。 刃紋:小乱れ、小互の目、小丁子刃まじえ、小沸厚くつき、匂いを厚く敷いて明るく冴え、丁子の足が長く刃先に煙りこむ。 帽子:表は乱れこんで中丸。裏は同じく乱れこんで、やや掃き掛けごころに返る。 中心:生ぶ。刃上がり栗尻張る。穴1個。鷹の羽の鑢目。掃表に「濃州関住兼道作之」裏に年紀「昭和甲寅年二月吉祥日」とある。 小島時二郎、明治三十五年七月生まれ、関市永住町。門人多数で、関の代表的な刀匠として誉れ高い。小島兼道の一族は弟である兼則(小島太郎)、実子の(兼時)小島寛二、および二代目兼道である小島郁夫氏は現代を代表する美濃鍛冶である。 寸伸びて重ねが頗る厚く、平肉を豊かに湛え、腰で反って、先身幅張り中切先が伸びる勇壮な姿と好対照に、小沸出来の丁子乱れは元から先まで深い匂いを敷いて小沸が刃縁に均一に絡み、逆がかった匂いの丁子足が頻繁に刃先に向かって煙りこむ様は真に美景で技量の高さを首肯する一口。本作品は小島兼道壮年の代表的な優品であり、第十回の新作名刀展入選作品。 銀はばき、白鞘入り |
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