H44480(W6623) 脇差 銘 出羽大掾藤原国路 附)茶石目青貝微塵散鞘脇指拵 特別保存刀剣
新刀 (江戸時代前期 寛永/1624年頃) 山城
刃長46.3cm 反り1.0cm 元幅31.9mm 先幅24.5mm 元厚6.8mm
剣形:鎬造り、庵棟、身幅広く、寸詰まって、先にいっても身幅張って広く、重ね厚く、中峰伸びる。(刀身拡大写真
鍛肌:小板目に杢目肌、板目肌交じり、地沸付いて細かな地景精美。
刃紋:直ぐに焼きだして大小の互の目、丁子刃交じり足刃先に向かって好く働いて砂流し、金筋働き、明るく冴えわたる。
中心:茎生ぶ、栗尻張る。茎孔弐、鑢目大筋違。佩表に大ぶりの長銘がある。
帽子:直ぐ調子にやや地蔵風となり、小丸に返りやや深く留まる。
寸法がやや詰まり、重ねが厚く、先も張って平肉も十分に中峰に結ぶがっちりと重く凄みのある姿。焼刃は乱れに広狭があり、互の目を二つずつ連ねた手癖が見られ地刃健全な脇指。出羽大掾藤原国路は巨匠国広の高弟で、天正四年(1576)に生まれ、初銘を国道、慶長十四年(1609)年に国路と改めこの頃に師である堀川国広に学んだ。慶長二十年一月に出羽大掾を受領している。
本脇指は勇壮たる姿を称え、上の姿に比して茎の造り込みは小振りになる所詮、同代慶長、寛永ごろの国広一門にまま見受けられる典型的な姿を有しており、一方鍛えは地沸で潤い地景明瞭に現われて地底の働きが盛ん。刃中清涼な匂いを敷いて刃縁に小沸つき、金線踊り、砂流しかかり、地刃の明るさは出色。銘文の「掾」および「路」の運びから寛永六〜十一年あたりの作品とおもわれる。
附帯の脇指拵は鞘こじりと小柄を鉄地の蜻蛉図とし、白鮫皮着黒糸摘巻柄、縁頭(銘:長常)赤銅の石目地に茶道具を金、銀、山銅で高彫色絵とし、唐人図の赤銅容彫金色絵目貫、山銅地の雲龍図鍔(赤銅覆輪)。内外とも優賓である。
金着せはばき、白鞘入り。