K14093(W8260) 脇指 銘 播磨大掾藤原重高 越前住
附)黒石目地漆塗鞘鬼瓦図拵
保存刀剣
新刀 江戸時代前期(寛文頃/約350年前) 越前
刃長58.2cm 反り0.6cm 元幅32.2mm 元厚7.0mm
剣形:鎬造り、庵棟。元の身幅広く、重ね充分。寸が一尺九寸二分強と延びて反りが浅くつき中鋒延びる。この時代の特徴的なしっかりした姿をしており、ずっしりと手持ちのある打刀である。(刀身詳細写真
鍛肌:地鉄鍛えは鎬地を細かな柾に、平地は杢目肌が強く錬れて詰み、厚く地錵が付いて、杢目肌に沿って地景が入り、肌潤い鉄色が青く冴える。
刃紋:焼刃高く、湾れに互の目が入る。刃縁よく錵えて一際明るく、刃境には錵厚く積もり、ここに太い錵足が頻りと射し込む。刃中は錵匂を厚く敷いて充満し、鉄色が霞立ち白く澄む。
帽子:直ぐ調に中丸に返り、裏は掃きかけごころとなり中丸に返る。
中心:生ぶ。鑢目は勝手下がり。茎尻は刃上がり栗尻。目釘孔壱個。佩表鎬地に長銘で『播磨大掾藤原重高』、裏には『越前住』とある。
越前の重高は生国を信州飯田、美濃国関に移り同国の『兼則』の門人となり、師である兼則の越前移住に従って当国の越前に来住している。二代重高は初代道本兼植に学び、三代までは播磨大掾を受領しょた。四代は日向大掾を受領し、後代は受領がなく幕末まで十一代続いた越前新刀の名手として知られている。
本作は、時代寛文頃の二代目播磨大掾重高の作である。末相州風の反りの浅い、しっかりした姿に、元幅広く、重ね充分の強靱な打刀姿から尚武の需め打ちであることがわかる。同国の三代越前康継の作域に相通じ、近似する作である。佩裏の横手下に鍛跡が残るものの刃区・重ねとも充分に、手持ちどっしりと健全な体躯を残し、同時代の打刀拵が附帯しているのが好ましい。
附帯の黒石目地漆塗鞘拵は、赤銅地の鬼瓦散図の縁・頭と目貫、龍虎図小柄に鉄地双龍図南蛮鍔は元姿の状態をよく留め、石目地塗の鞘には蜻蛉・勝虫の鉄鐺が充てられて状態が良い。(刀装具各部拡大写真)・(拵全体写真
上貝銀着・下貝赤銅二重時代はばき、白鞘付属