M48345(S8882) 刀 銘 加州住藤原友重作
寛永十五年八月吉日
保存刀剣
新刀 江戸時代初期(寛永15年/1638) 加賀
刃長63.2cm 反り2.0cm 元幅31.8mm 先幅22.2mm 重ね7.0mm
剣形:鎬造り、庵棟。元身幅広く物打あたりも幅広く、平肉が豊かに付く。中間反りがやや深く付いて大切先に結ぶ、江戸時代初期。寛永頃の典型的な雄壮たる強固な造り込みで、健躯を保つ。(刀身拡大写真
地鉄:板目肌に杢目を交え総体に潤い肌目が立ち、丁子刃の焼頭に呼応した地斑調の地沸が映状に煌めいて冴えた鍛肌をしている。
刃紋:丁子乱れ。小沸出来で、焼刃に高低があり、下部は小丁字が主体で中頃より背高く、蛙子丁子を交え、丁子の匂足がよく入る。
帽子:横手下で鎮まり、直ぐ調子に掃きかけごころに焼詰める。
茎:生ぶ。鑢目は勝手下がり。茎尻は入山形。目釘孔二個。掃表鎬地上に長銘「加州住藤原友重作」裏には「寛永十五年八月吉日」の年紀がある。
始祖「藤島友重」は建武頃(1334)、来国俊の門もしくは加賀真景門とも伝えられ、古い作例としては熱田神宮の重要美術品認定の「友重」太刀がある。新刀期は元禄頃の十二代まで伝わる加賀の名門鍛冶である。本作は江戸新刀初代、古刀鎌倉初代から数えて九代目にあたる次兵衛友重の打刀。身幅は常より広く、美しい中間反りが高く大切先に結ぶ。戦国の気概醒めやらぬ世情を反映した加賀藩士尚武の求めによるもの。鍛えに目を運べば、ざんぐりとした肌目が目立ち、地斑調の沸映りが立ち、板目の地景が深淵から湧き出す様は古雅で美しい。年紀があることも希有で資料的な価値も高い秀品である。
時代銀着せはばき、白鞘入
研磨状態:良好/保存状態:良好