N49617(T3545) 短刀 銘 宇多国成 保存刀剣
古刀 室町時代中期(文明頃・約550年前) 越中
刃長27.9cm 反り0.4cm 元幅28.2mm 元厚5.8mm
剣形:平造り、庵棟低い。身幅が広く、寸延びてやや反りが付く大振りの短刀。(刀身拡大写真
鍛肌:地鉄は大板目が処々流れ、杢目交えて肌目立つ。鉄色が黒ずんで地沸が繊細に湧き出でて棒状の映りが浮かぶ。
刃紋:小沸出来の互の目を主調に角張った刃を交える。刃中に葉、金筋・砂流しなどを交える。
中心:茎生ぶ、栗尻張る。目釘孔壱個、鑢目は切り。棟小肉が付く。
帽子:掃きかけて尖り、やや深く返る。
宇多派は本国、大和。鎌倉末期の国光を始祖とし、南北朝時代に国房、国宗等の刀工が活躍。国某と称し、一派を形成して室町末期にわたって繁栄した。同派は大和伝と相州伝の両方が加味された作風を示し、地鉄は板目に杢目を交えてやや大肌となり、地が黒ずんでカス立つ処があり、刃文は小沸出来の中直刃を主体に金筋、砂流しを交えながらも匂い口が潤みごころとなる。銘鑑によると、国成は明応頃とあり室町中期を下らない古いものである。
渡金祐乗はばき、白鞘入