T167713(S1291) 刀 無銘 兼則 | 保存刀剣 | 460,000円 |
古刀 室町時代末期(天正頃/約430年前) 美濃 刃長67.8cm 反り1.8cm 元幅28.8mm 元厚7.1mm 先幅18.8mm |
||
剣形:鎬造り、庵棟、鎬筋が凛として高く、腰元で反りかつ茎にも反りがある。中峰に結ぶ。表に腰樋、裏には二筋樋の彫り物がある。(刀身詳細写真) 鍛肌:板目に大杢目肌を交え総体に肌目が立ち鎬地は柾目がかる。 刃紋:総体に匂い出来で、総体に小乱れを交え、湾れ刃と互の目を連ねて一団をなし、刃中谷には砂流しがかかり、総体に匂い口が静み、古調な刃紋。 中心:摺上げ、目釘孔三個内二個埋。鑢目は勝手下がり。茎尻は切。 帽子:横手下で互の目を焼いて直刃調となり小丸に返る。 兼則は直江志津系に属する三阿弥派で始祖は室町初期の応永頃。美濃国で数代続き赤坂や関にて作刀し、一門は越前や越後にも移住した。茎の状態を観察すると元姿は二尺七寸にもおよぶ長刀であることが解り、数度の摺上げにより現姿の片手打ちに適した姿になったのであろう。丁寧なる摺上げで茎穴も同材で埋められている。大業物としての誉れ高き尚武の打刀である。 銀着せはばき、白鞘入り。 |
||
![]() |