T250119(S1852C) 刀 無銘  金行 保存刀剣
古刀 南北朝時代(応安頃/約650年前)
刃長70.4cm 反り1.5cm 元幅32.1mm 元重7.1mm 先幅22.5mm
剣形:鎬造り、庵棟、庵の棟が高い。身幅広く、平地広く、平肉が付かず重ねの厚い造り込みで、どっしりとした重量がある。やや浅めの反りが付いて中峰。(刀身詳細写真
鍛肌:板目肌よく練れて清涼な鍛肌を呈して、刃寄りに柾がかる肌を交え地沸が良く付いて地景が沸く。刃縁は煌めく沸が湯走り状となり、厚くからみ、一部は跳び焼きとなりここに長く金線が流れる。
刃紋:明るい沸出来の互の目が連なり足が良く入り、葉が浮かび砂流し、金線かかるなど闊達な働きがある。
帽子:表は乱れ、先掃きかけて返りは深く留まる。裏は同じく乱れ込んで、ほつれ、先中丸となり同じく深く返る。
中心:大磨上、先は浅栗尻。鑢目勝手下がり。目釘孔弐(一埋)。無銘。
金重一門は大和系の北国鍛冶で本国は越前、後に美濃関に移住した関鍛冶の始祖とも伝えられ相州正宗門人とも伝えられる。金行は金重の子と伝え、「木屋押型」には応安五年(1372)の年号がある作例を所載している。本作を観るに互の目を主調とした美濃伝を継承しながらも時代の隆盛である相州伝の焼き入れを施したものであり、刃縁は純沸出来の明るい閃光を放ち、刃縁には金線、砂流しが頻りにかかり、地には沸が零れ、湯走り状態の跳び焼きが顕著であるなど、所伝を首肯し得る作域を顕わす。
金着せ二重はばき、白鞘入り。