| T5183(S1499) 刀 銘 備中国 |
保存刀剣 |
| 新刀 江戸時代前期 (万治三年/1660) 備中 刃長71.2cm 反り1.3cm 元幅33.7mm 先幅21.3mm 元重7.6mm |
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| 剣形:鎬造り、庵棟、元の身幅広くやや浅めの反りが付いて中切先に結ぶ。重ねは厚く、鎬筋が高い。刃棟区ともに深く平肉の豊かについた頗る健全な体躯をしている。どっしりと重量のある打刀である。(刀身全体写真) 鍛肌:小板目肌がよく詰んで地沸が厚く付いて明るく冴えた鍛肌となる。佩表はばき下にやや緩い肌がある。 刃紋:広直刃を基調として浅く湾れ、刃縁には柔らかな沸が新雪の如く厚く積り、匂いは刃先に煙込み、白く刃に充満して霞みだつ。刃中には葉が浮び、ほつれる刃交じえ、刃縁に銀の沸筋が流れるなど沸・匂の豊かな働きで溢れている。上部の物打ち付近には処々棟焼がある。 中心:生ぶ。目釘穴壱個、鑢目は大筋違。茎尻は剣形。佩表目釘孔下の鎬地寄りには居住地と俗名さらには刀工銘『備中国 帽子:直ぐ調にふくらに沿って中丸となり、反りを深く焼下げ、棟焼を形成している。 備中国は豪族三村氏や戦国大名の毛利、宇喜多などの求めに応じて、古青江為次の末葉が 本国備中では大月派を代表する国重一門と、河野派の頭領である為家一門の両派がある。為家は水田村の隣地、 本作為家の作者は、河野氏、名を理兵衛。大月大与五国重の弟。脇指「備中国呰部住河野理兵衛尉為家(花押)水田住山城大掾源国重 寛永十八年二月吉日」の合作がある。(藤代義雄『日本刀辞典・新刀編』昭和49年、藤代商店より)本作は万治三年(1660)の年紀があることから、河野理兵衛、晩年期の作と思われる。国重一門は粗沸本位の大乱れと棟焼で、所謂古作の郷義弘に私淑した感があるのに対して、為家一門は家伝である古作青江を思わせる広直刃に湾れを交えて、且つ棟焼がある作品が多い。また国重系の茎は極端な片山であるのに対して為家系は剣形となる点が見所である。 本作は元幅が一寸一分強(約34_)と広く、刃棟の区が殊更に深いことが印象的である。刃長は二尺三寸五分と延びており、鎬筋は凛として高く重ねは7.6_と頗る厚い。350年以上の時を経ながらも頗る健全で、どっしりとした体躯を保持している。理兵衛為家の典型的な優作で、万治三年の年紀があることも好ましい。 銀無垢はばき、白鞘付属。 |
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