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短刀 銘 眠龍子寿実 天保三年八月日 附)黒濾色刻漆塗鞘藤花図短刀拵 
H22376(T3551)

新々刀 江戸時代末期(天保三年/1832年) 因幡
刃長26.1cm 反り0.2cm 元幅26.4mm 元重6.1mm

保存刀剣

附)黒濾色刻漆塗鞘藤花図短刀拵


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剣形:平造り、庵棟、やや寸のびて、茎の作り込みも大振りで総体に確りした姿をしている。ほとんど無反り、先ふくら付く。(刀身拡大写真
鍛肌:小板目肌が良く摘んで冴え地沸つき地には繊細な地景が湧いて総体に潤いのある清涼な地金。
刃紋:長い京風の焼きだしを富士の裾野に見立てて沈みゆく太陽をあしらった飛び焼きを焼く。矢筈や箱がかった互の目を連ねて焼き、ここに小丁子を焼き足が長くはいる。ふくらで直刃になり小丸に返る。
帽子:小丸に返る。
中心:生ぶ。鑢目大筋違いに化粧鑢。茎尻は刃上がりの入山形。茎孔壱個。
浜部寿実、名を浜部儀八郎、眠竜子を号とする。父である浜部寿格を継いで西の名匠としての浜部家を確立させ多くの門人を養成した名門として知られる。安永六年(1777)に生まれ初銘を「寿国」、寛政九年に「寿実」に改め、亨和元年より眠竜子と号した。
本作は天保三年(1832)の年紀があることから寿実五十六歳の作品であることが解り熟年作である。本伝の備前伝を継承しながら長く焼きだして富士の裾野を表出して山頂には太陽の玉の跳び焼きを表裏に一つずつ焼くなどの粋な意匠の刃文を焼きだしている。さらには八ヶ岳をあしらってか互の目を八つ列ねてここに小丁子を焼き足が良く入る。帽子は先落ち着いて直刃となりフクラに沿って小丸に返る。姿はやや大ぶり且つ寸も伸びたしっかりしたもので地金は小杢目がよく練れた良質かつ柔らかな清涼なる鍛えをしている。総体に健躯で元姿を好く留めた佳作である。弘化三年十二月十五日没(1846)行年七十歳であった。
付帯の黒濾色刻漆塗鞘藤花図短刀拵は縁頭を赤銅高彫に金うっとり色絵の美濃彫藤花図、同地の磨地鍔は耳に藤花を毛彫りと金色絵で繋ぎ、目貫は赤銅容彫宝物図、金色絵。小柄を山銅の磨地とし赤銅、素銅、銀で鉄線を据紋象眼。内外ともに洒落た完存の優品である。
赤銅着せはばき、白鞘入り。


重量: 3000.00 gms
     

 

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